注:妄想ではない
2006年 11月 13日
いったい何の店なのか。
湯澤さん@スペンサーの日記が毎日楽しみで仕方がない。
畏敬の念を込めて今日は湯澤氏風日記。
語彙の貧困さはご容赦願いたい。
昨日は王子様の稽古が早く終わったので(終わらせたので)
少しゆったりしようと近所のファブリック系雑貨屋(家具屋?)を覗きに行く。
ベッド周りを冬用に少し温かい色にしようと思い立って
茶にオレンジの刺繍のコンフォーターケースと
オレンジに茶の刺繍の枕カバー(同じデザイン)を購入。
それと、ホットカーペット用のラグが欲しかったのだけど
柄もしっくり来て、肌触りのいいものが見つからず。
なので大判のワッフル地のマルチカバーを買って代用することに。
部屋の面積を多く占めるものを買う時は緊張するけどテンションがあがる。
ハンバーグが食べたい!と思い立ちCA○Aへ。
鉄板に乗ったジュージューを頬張っていると、隣の席に親子連れ二組が通される。
おそらく20代中盤から後半のママ&5〜6歳息子と
おそらく20代後半から30代前半のママ&6〜7歳息子。
4人共なんだか派手である。
息子二人は、よくある“ゲームに夢中状態”なのだけど
着ている服がなんだかえらくシャッキリしてる。髪型もイマドキだ。
近所の小学生という雰囲気ではない。
若ママは咳き込んでいて風邪薬を取り出しながら
なぜかニットの上着を脱いでノースリーブに。
姐ママは息子たちにドリンクバーのコーラを取ってきた後
自分用に真緑のメロンソーダを取ってくる。
なんだか色々目が離せない。
盗み聞きするつもりもなく耳に入ってくる会話。
姐ママ「ちょっと○○!バニーさんに電話して!」
バニーさん?
姐ママ「オーディション終わりましたって!!」
なるほど。彼等は未来に輝くスターの卵たちなのだな。
“バニーさん”というのは大ボスに違いない。名字はタチバナだ。
きっとショーパブのダンサーを経た過去を持つのだろう。
姐ママ「………また繋がんないよバニーさん!」
どうしたバニーさん。電話嫌いか?
姐ママ「オーディションでダンスがあったって報告したいのに!」
ほら、やっぱりだ。元ダンサーだ。
姐ママ「ほら、ご飯来たからゲームしまって!」
姐ママと若ママはそろってビーフシチューオムライス。
息子たちはそろってサイコロステーキ御膳。
なんだか間違い探しみたいな気持ちになってきた。
雑誌を開いているのにまったく内容が頭に入らない。
突然、私の席のすぐ横の窓を外からコンコンッと叩く音が。
?
!!
知り合いカップル+彼母が驚いて私を覗き込んでいる。
近所に住んでいるのでいつか遭遇するとは思っていたが
まさか隣の会話に釘付けなこのタイミングで遇うとは。
しかも中腰に立ち上がったまま座れない私をよそに
彼母に私のことを必死で説明している。
しばらく窓の外と店内との無言の挨拶が続く。
やばい。隣の4人がこっちを見ている。
いたたまれない。
時間にして1分もなかったと思うが異常に永く感じた。
知り合いが立ち去って、ホッと腰を下ろすと
隣の会話が止まっていた。
帰ろう。潮時だ。
大荷物を持って席からはなれる時
すぐ横に座っていた若息子が私の通り道を気にして
そっと自分の荷物を寄せてくれた。
いい子じゃないか。
彼がオーディションに受かることを祈りながら帰宅。
ゆったりしようと思ったのに
緊張感溢れる夕べを過ごすことになってしまった。
人間万事塞翁が馬。
by yoshiko1-19
| 2006-11-13 02:06
| 日々のこと